大須の街と寄り添って65年
いつの時代も老若男女に愛される喫茶店
昼休みも終わり、飲食店も一息つく昼下がり。大須観音の裏手に懐かしい雰囲気の喫茶店『COFFEEHOUSE パイカル』を見つけた。入ってみると店内はまだ静かに賑わっている。運良く空いていた窓際の特等席からは大須のアーケードが見える。 看板の文字が印象的な『パイカル』の由来は、戦時中、ソ連に派遣された一代目がパイカル(バイカル)湖を眺めては辛さに耐えていた経験から。戦争から帰還後、近くにあったアメリカ進駐軍の手紙や伝言の翻訳などを手伝ううち、コーヒーやタバコが手に入るようになったのがきっかけで喫茶店を始めた。そう語るのは二代目の奥様で現店主の横井あけみさんだ。 大戦の空襲から商店主たちの 努力により復興した大須は名古屋の盛り場となったが、栄や名古屋駅の
地下街が整備されると、 他の多くのアーケード通りと共に下火になってしまう。しかし 再びの町興し計画により現在の 大須の姿となったそうだ。 程なくして運ばれてきた鉄板イタリアンをふうふうして頬張 る。店内には若い人達の姿も見 える。レトロブームが叫ばれて 久しいが、その見た目の部分だ けにとどまらず、大須と共に半 世紀以上を過ごしたパイカルの 歴史、はたまた先代が眺めたバ イカル湖にまで思いを馳せてみ るのもいいだろう。


COFFEE HOUSE パイカル
住所:中区大須2-8-33
電話:052-231-6960
営業時間:8:00〜18:00
休日:日曜日
料: 1,000円~
決:現金のみ
8時から10時までモーニングを提供しています。
是非パイカルでおくつろぎ下さい。